乗  鞍  岳  

Vol.12

14年7月29日(火)
乗鞍岳の肩ノ小屋口登山コースはもうすっかり定番になってしまった。何しろ何度訪れてもその都度異なった花や景色を見せてくれるのが嬉しい。今回特筆すべきはキバナシャクナゲ。花数が例年に増して多く、その上ちょうど見頃とあってこの花だけでも多くの時間を費やした。ここも雪が多く、大雪渓では若者が大勢夏スキーを楽しんでいた。登山道は大雪渓のすぐ脇にあり、ところどころ雪に埋もれているところもあったが歩くには支障が無い。

ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ シナノキンバイ コイワカガミ
キバナシャクナゲ

まず出迎えてくれたのはミヤマキンバイとシナノキンバイ。昨年はここでコバイケイソウが群落を作っていたが今年はその片鱗もなし。少し登ったところにキバナシャクナゲ。その多くは山側に咲いているため、大雪渓を背景に撮るのは難しいがところどころで雪渓側にも咲いており、こうしたところが狙い目。空は晴れたり曇ったり、また時折ガスが湧き出てきたりと、変化に富んだ天候でいろいろな山姿を背景にすることができた。

チングルマ
チングルマ

肩ノ小屋が近付くにつれてチングルマが増えて来た。すぐ傍に雪渓があるため、ここでは今が最盛期といった状況。上欄は数カ所で撮影したものだがどれも似たような構図になっているのは、雪渓を入れて撮りたかったため。どの画像にも一長一短があって「これぞ」というのが絞りきれない。こうした雪の場面では絞りを自動露出で示された値より開放気味に補正する必要があるのだが、ついついそれを怠ってしまい、画像が暗くなってしまったので画像処理での補正を余儀なくされた。

チングルマ チングルマ ミネズオウ ミネズオウ
コマクサ

次のお目当てはコマクサ。富士見岳からは不消池が良く見え、その向こうには左から里見岳、恵比寿岳、大黒岳が連なっている。ここからコマクサを前景に下を見下ろして撮ると山岳風景とコマクサが同時に写る。しかし、花が良い場所に咲いてくれるとは限らず、保護ロープなどもあっていつも苦労しながらの撮影を強いられる。最後は畳平直下のお花畑のハクサンイチゲ。どうやらまだ咲き始めたばかりらしく、花は初々しい姿だった。

コマクサ コマクサ ミヤマダイコンソウ ミヤマダイコンソウ
ヒメクワガタ ミヤマキンバイ ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ



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