南アルプスの野草  

Vol.3

13年5月18日(土)
南アルプスへの撮影行も恒例行事となってきた。5月に入ってから気温が急上昇して一気に初夏の陽気となり、花も例年より少し開花が早くなっているようなので、昨年より1週間ほど早く訪問することとした。この日は単独行であったのだが、ひょんなことから写真仲間と同行することとなった。いつものように始発のバスに乗り込んで、ここから先へは一般車通行止めというゲートにさしかかったところ、バスの無線で乗り遅れた客がいるのでしばらく待ってほしいとの声が聴こえた。田舎のバスはこういうところも風情があっていい。

コミヤマカタバミ
コミヤマカタバミ

で、しばらくするとその客が到着。どうも見たことがある顔だと思ったら、時々行動を共にする写真仲間。他の乗客と声を合わせてヤレ罰金だとかなんだかんだと散々からかって車内は和やかなムード。いつもは車内アナウンスで運転手が面白おかしく案内するのだが、この日はダンマリ。乗客が常連ばかりだったので案内を割愛したようだ。さて、本題の花の話。今回はコミヤマカタバミをしっかり撮ろうということで2時間近くも撮影。シナノコザクラは咲き初めて間もないのか初々しい花姿。

シナノコザクラ
シナノコザクラ

天気は上々で葉や花弁の照りを抑えるためPLフィルターを使用。そこそこの色が出たかなと自画自賛。ただ、形の良い花は崖の上の方にあって望遠レンズを持ち合わせていないため撮りたくても撮れなかったのが残念なところ。この花は背景とのバランスが命。花が小さ過ぎても大きすぎても雰囲気が出ない。アングルを工夫したり花までの距離をいろいろ変えてみたりして何枚も撮影した。結果を見ると、もう少し引いて撮ってもよかったかなと思うが、現地ではこれでも引いたつもり。

ホテイラン
ホテイラン

ホテイランはあちらにポツリ、こちらにポツリと1輪ずつ咲いていた。中には苔むした風倒木の上に咲いていたものもあって、なかなか雰囲気が良かったが写真には上手く撮れていない。帰路にはバスが通りがかるのを待つ間、珍しく風景写真も撮った。山頂に雪を残した駒ケ岳が美しかった。出発点のバス停近くにギンランが10株ほど咲いていたが、山の斜面で足場もなかったため、風景的に撮ることを諦めてアップの写真だけ。

甲斐駒ケ岳 鋸岳 ギンラン ギンラン



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