木曽駒ケ岳  

Vol.5


11年7月14日(木)
 ここ数年、木曽駒ケ岳へは毎年訪れている。そんなこともあって、今回は自分にとっての今年のテーマでもある花風景写真に徹してみようと、できるだけ背景の良さそうな場所を選び、かつ、花の種類を限定しての撮影。今冬が多雪であっただけにもう少し残雪があるかと思いきや登山道の雪はすっかり消えていた。千畳敷へ着いたとき、空は雲ひとつない上天気。山の風景を撮るには絶好の天気となった。その代わり、楽しみにしていたイワウメ、ミネズオウなどはすでに咲き終わっていた。

木曽駒・宝剣岳


 チョウノスケソウはこれまでになく花数が多かった。しかし、残念ながら花は終盤を迎えており、少々訪れるタイミングが遅れた感じ。この花は、イワウメと同様に開花してから咲き終わるまでの期間が短く、今まで最盛期の状態に出会ったことがない。チングルマもそろそろ終わりがけ。それとは反対に、ミヤマシオガマは今がベストという状態で、濃いピンクの花が青空に映えていた。

チョウノスケソウ
チングルマ チングルマ ミヤマシオガマ ミヤマシオガマ

 意外だったのはハクサンイチゲが綺麗な花を見せてくれたこと。それも登山道のすぐ脇で、山を背景に撮影するには絶好の場所に咲いていてくれた。コマウスユキソウ、ハハコヨモギも多く見られたが今回はパス。極楽平から三沢岳への尾根筋にも多くの高山植物が見られるそうで、一度は訪れてみたいとは思うのだが、地図の標準コースタイムでは片道1時間40分ほどの所要時間とあり、撮影に要する時間も加味すると5時間はみておかなければならない。でも、いつか行ってみたいところである。

ハクサンイチゲ
ミヤマダイコンソウ ミヤマダイコンソウ ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ

 ミヤマキンバイはいたるところに咲いており、花の勢いも良くてちょうど見頃の状態だった。木曽駒の極楽平付近ではミヤマダイコンソウ、ウサギギクはそれほど多く見られない。今回も花を探してみたが三沢岳分岐付近まで行ってほんの数輪見かけただけだった。そう言えばコケモモやツガザクラなど、ツツジ科の花も時期が早かったのか遅かったのかは分からないが、あまり目にすることはなかったような気がする。

宝剣岳 宝剣岳 南アルプス 御嶽山
コイワカガミ ミヤマハンノキ タカネナナカマド キバナノコマノツメ

 キバナノコマノツメは大群生でロープウエイ駅を降りたところから極楽平へ行くまでの道の随所に見られた。しかし、今回の目的である花風景写真の対象になるような場所にはあまり咲いておらず、なかなか絵にはなりにくかった。そういう意味ではミツバオウレンも同じで、ハイマツの下に隠れるようにして咲いているのでこれも対象外となってしまった。タカネツメクサ、イワツメクサはあまりに数が多すぎてついついパス。

タカネツメクサ イワツメクサ ミツバオウレン ミツバオウレン


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