木曽駒ケ岳  

Vol.13


14年8月20日(水)
この日見たかった花はトウヤクリンドウ。ということで極楽平へ向かった。その途中の登山道脇にいつも見かけない花が多く咲いていてなかなか目的地へ辿りつけない。花の多くは谷側に咲いていたこともあって、背景は珍しく南アルプス。雲は少し多めだったが山の重なりの濃淡が日本画のようなグラデーションを描いていて美しかった。

ヨツバシオガマ ヨツバシオガマ オンタデ エゾシオガマ
オンタデ エゾシオガマ ミヤマダイコンソウ ミヤマキンポウゲ

今年はミヤマダイコンソウの当たり年なのか、花姿の良い花が数多く見られた。驚いたことにこの時期に場所によってはまだ元気なチングルマが見れたことで、昨冬の降雪が多かったことを偲ばせる。ひょっとしたらもう1週間も早く訪れていたら満開のチングルマが見れたのかもしれない。来年はこのことを念頭において山を訪れてみたい。

ミヤマシオガマ ミヤマシオガマ チングルマ チングルマ
ミヤマアキノキリンソウ ミヤマアキノキリンソウ アオノツガザクラ ミヤマリンドウ

木曽駒・極楽平の稜線まで行くとミヤマシオガマに出会うが、今回は稜線まで登りきらないうちに色鮮やかなミヤマシオガマに出会った。たった1株だけではあったが、これだけ綺麗な花はこれまで見たことが無くちょっと興奮気味。それにしても今回は花の種類が多い。しかも、どの花も今が最盛期といった状態で撮影に忙しい思いをし、極楽平に着いたときにはもう昼過ぎになっていた。
チングルマ ミヤマキンバイ チシマギキョウ チシマギキョウ
モミジカラマツ ヨツバシオガマ ミヤマキンポウゲ ゴゼンタチバナ

さて、肝心のトウヤクリンドウだが、こちらはまだ開花に至らずどれも蕾ばかり。どうやら1週間ほど遅れているようだ。この日、極楽平の稜線を空木岳へ向かった登山者が途中で引き返すほどの強風が吹き荒れており、早々に下山して千畳敷へ向かった。ここでのお目当てはタカネグンナイフウロ。この花も例年より数が多くて思わずニッコリ。さらにクルマユリも咲き乱れていてなんだか儲けものをしたような感じだった。

クルマユリ
タカネグンナイフウロ


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