木曽駒ケ岳  

Vol.10


13年8月2日(金)
今年はコバイケイソウの当たり年のようで、千畳敷にはシナノキンバイとともにこの花が咲き乱れていた。現在、BSテレビで「日本百名山」が放映されているが、その多くの山でもコバイケイソウの当たり年であることが紹介されている。数年に一度しか花をつけず、しかも距離的に遠く離れている山々にもかかわらずまるで申し合わせたように同時期に花が咲くのはなんとも不思議な現象である。これは気象条件のなせる技かそれとも遺伝子情報によるものなのか、その秘密を知りたいものだ。

宝剣岳 宝剣岳 コバイケイソウ コバイケイソウ
シナノキンバイ コバイケイソウ ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ

8月ともなれば雪もすっかり解けてチングルマは終りを告げる頃なのに、今年はどういうわけか今が見頃を迎えていた。シナノキンバイ、ミヤマキンバイも最盛期を迎え千畳敷はまさにお花畑。この日はタカルグンナイフウロを撮ろうと八丁坂へ向かった。しかし登山道をどんどん登っても花はほんの僅かに見られただけで、とうとう浄土平まで登ってしまった。そのおかげでハクサンイチゲの大群落を見ることができた。時折ガスがかかって山肌に変化をつけてくれたのが嬉しい。

タカネグンナイフウロ チングルマ ハクサンイチゲ クロトウヒレン
ハクサンイチゲ

木曽駒は何度訪れてもその都度装いを凝らして迎えてくれる。浄土平も極楽平も普通に歩けば40分前後で登ることができるのだが、花を撮りながら登ると2時間、3時間はアッという間に過ぎてしまう。最近では「今日はこの花を」と撮影目的を決めて行くことが多くなった。それでも綺麗に咲いている花を見るとついついカメラを向けてしまう。いつの日か2、3日かけてゆっくり撮影したいと思いつつ、なかなか果たせないでいる。

コイワカガミ チシマギキョウ タカネグンナイフウロ ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ チシマギキョウ クモマスミレ クロトウヒレン


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