藤 原 岳  

Vol.2

07年4月7日(土)
 藤原岳は、鈴鹿山脈の最高峰「御池岳(1,247m)」の南東に位置し、三重県いなべ市と滋賀県東近江市にまたがる標高1,120mの山。伊吹山と並んで花の山としても有名なところで、とくに春のフクジュソウ、カタクリが咲く頃には多くの登山者が訪れる。

 藤原岳の地質は全山石灰岩から成っており、頂上はドリーネ(地下の石灰岩 が地下水に溶け、溶けた部分の上部が落ち込んでできたもの。)やカッレンフェルト(石灰岩体の溶食によって溝が深く刻まれ、石灰岩の岩柱が規則的に配列した地形。)の点在する準平原になっている。

 鈴鹿山脈は、全体に滋賀県側が比較的緩やかな傾斜となっているのに対して、三重県側は急峻でいきなり急登を強いられる。藤原岳もこの例外ではなく、1合目から9合目までの登りは日頃山登りをしない人にとってはかなりキツイ。

 一年ぶりに藤原岳を訪れた。今回も夏山に向けてのトレーニングで、本格的な山登りはこれが最初となる。ところが、昨年と同様にこの日も途中から雨に祟られてしまった。春の藤原岳は雨が付き物という変なジンクスめいたものが生まれなければいいのだが・・・。

サワハコベ ムラサキケマン ハクサンハタザオ ミヤマキケマン
タチツボスミレ ミヤマカタバミ タキミチャルメルソウ セントウソウ

 前回は、早春のフクジュソウが見たくての雪中登山だったが、今回のお目当てはミノコバイモ。登山道脇を注意深く探しながら歩いていたら、2箇所で花が見ることができた。初めての花を見つけた時はやはり嬉しい。

キランソウ ヤマネコノメソウ ホクリクネコノメソウ? バイカオウレン
ミスミソウ ミスミソウ ミノコバイモ ミノコバイモ

 フクジュソウはもう終わっているんじゃないかな?と思いつつ登ってみたら、なんと満開。ちょっと儲け物をしたような感じ。ヒロハノアマナを見つけたときは生憎雨が降り出してきて、かろうじて開いていたのはたった2輪。セツブンソウ、アズマイチゲはそれぞれ1輪だけ咲いているのがあった。

フクジュソウ。満開であたり一面を黄色に染めるほどだった。
アズマイチゲ オウレン ヒロハノアマナ セツブンソウ



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