東濃の野草  

Vol.9

12年4月5日(木)
近郊に、「山肌一面にカタクリが咲く」という山があるというので見に出かけた。ところが訪問した日の数日前に時ならぬ暴風雨が吹き荒れて花はかなり傷んでいた。運の悪いことに天気予報では晴れるはずであったのに当日は曇り空。案の定、カタクリは花を閉じていたので、周辺に咲くヤブツバキなどを撮影して時間を潰し、開花を待ったがせいぜい半開きにしかならなかった。急遽場所を変えて、次にコシノコバイモが咲く山に向かった。

ヤブツバキ カタクリ カタクリ カタクリ
カタクリ コシノコバイモ コシノコバイモ コシノコバイモ

幸い、ここでは目論見通り花が咲いていた。コシノコバイモの「コシノ」とは昔の「越の国」の意味で、「越」は福井県から新潟県にかけての北陸地方のことを言う。花の名は、この花が北陸地方に分布することから名づけられたもの。なぜ名古屋近郊にこの花があるのかはよく分からないが、咲いている状況からすると植えられたものではなさそう。シロバナナガバノスミレサイシンは、ナガバノスミレサイシンの白花品。葉は、花期には巻いている場合が多く、花後に大きくなるのが特徴。

コシノコバイモ コシノコバイモ シロバナナガバノスミレサイシン



inserted by FC2 system