奥美濃の野草  

Vol.3


10年9月17日(金)
 スーパー残暑もようやく終わりを告げ、朝夕めっきり涼しくなってきた。ここ二日ばかり雨の日が続いていたが、前日の天気予報によれば向こう1週間は晴れが続くとある。これは何をおいても出掛けずばなるまいと、向かった先は奥美濃の山。ところが現地に近付くにつれて空模様がおかしくなり、車のフロントガラスに時々雨が当たるようにもなった。アレッ!、こんなはずではなかったのに。

ミツバフウロ
ツユクサ カラスノゴマ カラスノゴマ メナモミ

 とにかく見かけた花は撮れるうちに撮っておこうと、まず目に付いたミツバフウロから撮影開始。この地へは3度目の訪問なのだが、これだけ沢山のミツバフウロを見たのは初めての事。しかも1か所に群生しているのではなく、道に沿って延々と続いていた。ところどころにカラスノゴマ。これも今まで目にしたことはなかった。この道は車で通り過ぎるのではなく、歩くとかなりの種類の野草が見られそうな気がする。しかし、時折降りかかる雨にしばしば車に避難を余儀なくさせられた。

シロヨメナ シロヨメナ イヌコウジュ イヌコウジュ
ネナシカズラ イタドリ(花後の実) クサボタン クサボタン

 いわゆる「キク」の仲間は見分けるが難しい。上欄の最初にあるキクも、ゴマナかシロヨメナに非常に良く似ているが、その二つとも葉には鋸歯があるのに、この写真のキクには一見それらしきものは見当たらない。「???」の文字がとれると嬉しいけど、どなたか教えていただけないものかと・・・(笑)。その下にある花二つも名前がわからない。冗談であんな文字を充ててみたものの、この子たちにもちゃんとした名前を付けてやりたいものだ。今回はこれ以外にも名無しさんがあるが、見た花だけは記録しておきたいので止むをえない。できるだけ早く調べることにしよう。

アキギリ
ミズタビラコ

 この日、最初に出会ったお目当ての花はアキギリ。ごちゃごちゃとした藪のようなところに咲いているのでなかなか綺麗に撮ることができない。次のミズタビラコは小さくて花径は5mmあるかないかというぐらいの大きさ。おまけに天気が雨模様とあって山道は薄暗く、シャッタースピードを上げられないのでピンボケばかり。もう少し落ち着いて撮ればいいのだろうけど、雨にせかされて構図すらじっくり考える暇もなく、ありきたりの画像になってしまった。

ウスイロツリフネ ミゾホオズキ オオヤマハコベ オオヤマハコベ
ノササゲ カメバヒキオコシ カメバヒキオコシ テンニンソウ

 ある場所ではオオヤマハコベが群生していた。しかも草丈が高く立派な立ち姿。以前、東三河で見たときは神社の薄暗い森の中で這いつくばって撮ったような記憶があり、それと比べると環境によってこれほどまでの差異があるのかと驚いた。カメバヒキオコシはこれまで登山道をかなり登ってからしか見なかった記憶だが、今回はほんの入り口でお目にかかった。これは嬉しい誤算。

クロバナヒキオコシ
クロバナヒキオコシ

 今回楽しみにしていた花はクロバナヒキオコシ。伊吹山で一所懸命探したのに見つからず残念な思いをしていただけに、ここに来れば確実にみることができるのが嬉しい。国道から登山道へ至る林道の半ば辺りからボツボツ姿が見え始め、登山道入口が近付くにつれて次第にその数が多くなった。幸い風がほとんどなかったので撮影には苦労せずに済んだ。とは言え、この花だけでも100枚以上は撮っている。言わずもがなのことではあるが、そのほとんどはピンボケでゴミ箱を満たした。(笑)

カワチブシ ??アザミ アキノキリンソウ ツルリンドウ
クルマバハグマ クルマバハグマ オオカニコウモリ オオカニコウモリ

 家に帰ってから画像を見てみると、思った以上に多くの花の種類があることに驚いた。今回は予想外の雨で登山道の4分の1ぐらいしか行けなかったが、これだけの成果を見ると近々もう一度訪れてみたいという気持ちが湧いてきた。とくに、今年はどこでも野草の開花が2週間ほど遅れており、今月末ぐらいまで花を楽しむことができそうなので、来週末あたりに行けるといいのだが・・。しかし、奥三河にも行ってみたいし、心は二つ身は一つといったところ。

ミゾソバ ヌスビトハギ ヤマジノホトトギス シコクママコナ
メドハギ ↑のアザミの花後 クチベニタケ ホツツジ


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