中濃・岐阜の野草  

Vol.4


10年9月20日(月)
 ネットで知り合った方のブログを見ていたら、ヒメコウホネの記事が掲載されており、場所的に他の野草も期待できそうだと興味を抱いて出掛けてみた。自宅からは車で1時間そこそこだったので昼食後の出発。ナビをセットして現地に着いたが案内されたところは陸橋の上。両側は沼地のようなところだった。こんなところであるはずはなく、一旦通り過ぎてから再度ナビをセットし直して探してみたが再び同じ場所に出た。持参した地図をよく見ると、どうやらこの陸橋の下が目的地らしい。

ヒメコウホネ
ヒメコウホネ

 ところがどうやってみてもそこへ行く道がみつからず、小1時間ウロウロしてようやくたどり着いた。現地へ行ってみると、ちゃんとした案内標識も立てられており、10台分近くの駐車スペースもあった。そこから草むらの中を真っ直ぐに畦道のような散策路が伸びており、その先に木道が見えた。ヒメコウホネは、巾1mちょっとの水路の中に6輪ほど頭を出していた。思っていたより数が少なく意外な感じ。

ナガボノアカワレモコウ ナガボノアカワレモコウ ゲンノショウコ ゲンノショウコ
ミゾソバ コマツナギ ノコンギク ノコンギク

 途中の路にはナガボノアカワレモコウが数株。水路に沿った草むらの中には、アキノウナギツカミ、ハシカグサ、スカシタゴボウ、イシミカワなど、「雑草」の名でと一括りにされてしまいそうな野草たちが繁茂していた。もう少し注意深く探せばまだまだいろいろな種類の野草が見つかりそうな感じ。しかし、路があるようなないような湿った草むらなので、ニョロニョロとした長いモノが出てきそうな雰囲気であまり気持ちの良いところではない。

カラスノゴマ
スズメウリ

 駐車場を挟んで反対側の土手にはカラスノゴマの群生。その少し右へ行くと今度はスズメウリとヒヨドリジョウゴが混生している場所があってしばらくそこで撮影。花もちょうど見ごろとあって楽しませてくれた。ここを中心に右手と左手の両方の路を歩いてみたらミツバ、コヤブタバコ、ダンドボロギクなど、日ごろあまりお目にかかれない野草にも出会うことができた。

ヒヨドリジョウゴ
ハナタデ キツネノマゴ ミツバ ミツバ

 ヒメコウホネは、市の自然環境の保全に関する条例に定める「貴重野生動植物種」に指定され、自生地は特別保全地区として保護されているらしい。その割には縄張りがしてあるわけでもなく、管理と言っても非常にゆるやかであって、我々写真を撮る者にとっては好都合な状態であった。立地条件に恵まれているわけでもなく、目立たない場所にありながら、それなりに名が知られているのか、写真を撮っていると時々人がやってくる。

ナガエフタバムグラ ナガエフタバムグラ アキノウナギツカミ アキノウナギツカミ
ハシカグサ

 今までこういった場所での野草散策を経験したことが少なかったこともあって、この日は初見の花が10種類近く。たまには環境を変えて散策することも必要だと思った。下欄の最後に掲載したヒメナミキはシソ科であることは間違いなく、アゼナの仲間ではなさそうだし、イヌコウジュの仲間のような気もして名前が分からなかったが、後日、野草仲間に教えていただきました。感謝 !。

イシミカワ イシミカワ コヤブタバコ ダンドボロギク
アオジソ スカシタゴボウ ヌマトラノオ ヒメナミキ


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