伊吹山麓・5月の野草  

Vol.1


06年5月11日(木)
 春の訪れが遅かった伊吹野も5月の声を聞いてからはさすがに花の数が増えてきた。このところ天候不順でずっとグスついた天気が続いている。予報では次の土・日曜日も雨。この日はそんな中でぽっかりと一日だけ晴れた。そんなわけで、奥伊吹から伊吹野周辺を散策することとした。

 いつもならば「朝6時自宅を出発」と書くところだが、朝のうちはまだ曇っていたので9時出発。奥伊吹へ着いたのは10時半を少し回っていた。山へは先日登ったばかりなので、この日は周辺の林などを見て周り、伊吹野まで花を探しながらゆっくりドライブ。

イカリソウ イワカガミ ササバギンラン
イワツクバネウツギ キランソウ チゴユリ クサイチゴ

 今回、初めて見た花は、白花のイカリソウ、チゴユリ、イワツクバネウツギ、ジュウニヒトエ。それに、咲いてみないとわからないが、上の右端は多分ギンランだと思う。キランソウは、ニシキゴロモと非常によく似ていて見分けがつきにくい。写真はニシキゴロモの特徴である葉脈が紫色を帯びていないことからキランソウと断定した。

エンレイソウ フイリシハイスミレ ジュウニヒトエ コチャルメルソウ
ツルニチニチソウ クサノオウ ハルトラノオ ニリンソウ

 山間の集落を通る道にはシャガが今を盛りと咲いている。それに混じって、クサノオウ、ヤマブキ、ウマノアシガタなどの黄色い花が目立つようになった。姉川の辺へ降りるとチャルメルソウ、コチャルメルソウなど水辺を好む花が群生しており、林間にはミヤマカタバミに代わってハルトラノオやエンレイソウなどの地味な花がひっそりと咲いていた。

ワスレナグサ リュウキンカ ムベ
? スミレ タチツボスミレ
フモトスミレ オドリコソウ カキドオシ

 姉川沿いに公園のようなところがあり、法面へ降りてみると綺麗なブルーのワスレナグサが数箇所咲いていた。スミレは少しずつ名前が分るようになってきたが、それほど自信があるわけでもない。白花や赤花のオドリコソウ、カキドオシは至る所に群生しており、この辺りでは最もポピュラーな花とも言える。

 帰り道に湿原にも寄ってみたがまだ何も咲いておらず、やはり6月にならないと花を見ることができないようだ。散策している間、シマヘビを1回、ヤマカガシを2回、都合3度も蛇を間近に見た。どうもあの姿は好きになれない。


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