伊吹山麓・3月の野草  

Vol.11


10年3月20日 (土)
 今回は山東野から伊吹野入り。イワナシは実物より写真で見たほうが綺麗なような気がする。毎年、春になるとこの花を見るのが楽しみで、なんといっても小さくてほんのりピンクがかった花を見ると、思わず"可愛い"と言いたくなってしまう。咲いている場所はかなり人目につくところなのに、花数が減る気配もないところをみると、その存在をあまり知られていないのか、それともちょっと見ただけでは花の美しさに気が付かないか、のどちらかだろう。

イワナシ
タマゴケ ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ

 伊吹野では春の花が咲き進み、その種類も増してきた。下欄の花は数カ所で撮ったもの。最近、やたらとアオイスミレが目につくようになった。とある小さな神社の境内にもこの花がいっぱい咲いていることを今年になって初めて気が付いた。フクジュソウはまさに満開。太陽の光を受けて黄金色に輝いていた。

シュンラン シュンラン アオイスミレ フクジュソウ
オオイヌノフグリ コハコベ スズシロソウ ユリワサビ

 ようやくスハマソウのお出まし。この花も次第に数が減ってきている。スハマソウはミスミソウと非常によく似ているが、その違いを簡単に見分ける方法は、葉の先端が尖っていればミスミソウ。丸味を帯びていればスハマソウというのだが、どちらも単体で見たとして、初めて出会ったときにその区別がつくかどうか。ただ、何度も見ていると葉の形の違いだけでなく、形容のしかたが難しいが、やはり全体の雰囲気が異なっているような気がする。

スハマソウ
スハマソウ。後ろに咲いているのはセツブンソウ。

 キバナノアマナ、アズマイチゲが揃うと早春の伊吹野も本格的な春を迎える。この後には、ニリンソウ、イチリンソウと続き、ますます賑やかさを増す。例年は、これらの花が終盤にさしかかった頃に伊吹山北尾根へ行き、さらに奥伊吹へと向かう。春の伊吹の花が一段落した頃、東三河・奥三河方面の花便りが届き始め、西へ東へと野草散策で飛び回る忙しい季節を迎える。

キバナノアマナ
アズマイチゲ



inserted by FC2 system