奥伊吹の花  

Vol.6

09年5月23日(土)
 この日は、あるホームページの掲示板仲間のオフ会。今年でもう5回目になる。時ならぬ新型インフルエンザ騒ぎの余波を受けての欠席者もあったが、年に一度の再会を喜び合った。東は埼玉県、西は徳島県まで広い地域からの参加とあって、集合時間が午後1時。それまで何もしないのはもったいないので少し早目に自宅を出発して、"そのうちに"と思っていた奥伊吹へこの機会を利用して出かけてみることにした。

ササバギンラン ウワバミソウ コケイラン コケイラン
ササバギンラン ミズタビラコ ??? カキドオシ

 登山道に入ってすぐにササバギンランが目に入った。ちょっと見ただけではギンランとの見分けが難しい。コケイランは、目立たないが山道にポツポツと咲いている。沢へ降りると小さな花を穂状につけたミズタビラコが岩の隅から顔を覗かせていた。この日のお目当ては、ツルシロカネソウ。花だけを見るとミツバオウレンにも似ている。真白な花だけに陽が直接当たっていると白飛びしてしまうので、なるべく斜光線が当たっている花を選んだ。

ツルシロカネソウ
ツルシロカネソウ

 さて、いよいよオフ会本番。最初の目的地は伊吹山。数日前にここを訪れたときは、サンカヨウが綺麗に咲いており、蕾もそこそこあったので、"この日も"と思ったが、なんと、十数株あったサンカヨウの中で花を付けていたのはたった1輪。遠来の人にはまことに申し訳ない結果となった。その代わり、前回は少なかったホソバノアマナ、フデリンドウがグッと数を増やしていて、西遊歩道の至るところで見ることができた。

ホソバノアマナ ホソバノアマナ フデリンドウ フデリンドウ
ニリンソウ ヤマエンゴサク ???スミレ ヤマブキソウ

 ニリンソウ、ヤマエンゴサクも相変わらずたくさん咲いていたが、全盛期からすれば随分少なくなっていた。頂上付近ではオドリコソウが多く見られ、ヤマブキソウも小さな群落を作っていた。白い花が多いだけに、この透明感のある黄色は目立つ。下りは東遊歩道から。ちょっと変わった花といえば、笹藪の中にときどきユキザサを見かけるぐらい。この時期の伊吹山は、ちょうど春から夏への衣替えの最中のようで、花の種類が少なかった。

オドリコソウ オドリコソウ ニリンソウ ユキザサ
タイトゴメ タイトゴメ ムラサキカタバミ オオトックリイチゴ

 日程2日目に入って、長浜市内から彦根城へ。この城へも何度か訪れているので風景はそっちのけで石垣付近に咲く花ばかり見ていた。「オオトックリイチゴ」はナワシロイチゴに似ているが、近くにあった説明板によれば、牧野富太郎博士により彦根城で発見された新種とのこと。石垣にはマンネングサの仲間やヒメウズ、ユキノシタといった花が数多く見られた。オフ会解散後、例の湿原に立ち寄ったら、カザグルマが大きな純白の花を咲かせていた。

コナスビ ヒメウズ ヒメウズ ユキノシタ
カザグルマ ハッチョウトンボ トキソウ トキソウ


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