奥伊吹の花  

Vol.18

13年4月23日(火)
4月も下旬ともなると春の遅い奥伊吹にも花が賑やかになってくる。林道脇の土手にはスミレの仲間が多く目につくようになり、普段あまりスミレを撮ることのない私でも綺麗に咲き誇っている花を見るとついついカメラを向けてしまう。この場所では何故かシハイスミレやスミレサイシンが多い。沢まで降りてみたらオオバキスミレがたった1輪だけ咲いていた。ここでこの花を見るのは初めてのこと。

シハイスミレ シハイスミレ フイリシハイスミレ フイリシハイスミレ
タチツボスミレ スミレサイシン オオバキスミレ オオバキスミレ

キランソウの仲間もところどころに咲いていたがほとんどはタチキランソウ。キランソウとよく似ているがこちらは上唇が大きく2裂するので見分けがつく。イカリソウとトキワイカリソウも良く似ていてどちらか迷うが、イカリソウが主に太平洋側に分布するのに対してトキワイカリソウは日本海側に多い。奥伊吹は伊吹山の北側に位置することから日本海側気候の影響を受けるためトキワイカリソウの方が多いようだ。

タチキランソウ タチキランソウ トキワイカリソウ ヤブレガサ
ツルシロカネソウ

オオバキスミレの咲いていた沢を渡渉して少し下ると滝がいくつかある。そのうちの一つの滝の付近に数は少ないもののツルシロカネソウが咲く。この花はニリンソウのように一斉に開花することはなく、順次咲いていくので比較的長い期間花を見ることができる。この日はまだ開花には早いかなと思っていたが5輪ぐらい咲いていた。ピンクのミヤマカタバミはいつもの場所では山が荒れていて数が激減してしまった。姉川沿いには必ずあるだろうと、川沿いの道を下りながら時々車を停めて探し歩いたところ、小群落のある場所を見つけた。そこにはハルトラノオもそこそこ咲いており、やはり歩いてみるものだと思った次第。

ミヤマカタバミ
ニリンソウ ヒダボタン? ハルトラノオ ラショウモンカズラ



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