奥伊吹の花  

Vol.12

11年5月7日(土)
 この日は、伊吹野から奥伊吹まで7カ所を巡っての野草散策。最初はいつものように伊吹野の入口。前回訪れたとき、一面に咲いていたミヤマカタバミはすっかり姿を消し、変わってイカリソウが満開を迎えていた。いつもは写真を撮っても背景が黒くなってしまうのだが、朝の柔らかい斜光線がほど良く差し込んでいたので珍しく明るい雰囲気で撮ることができた。

イカリソウ
イカリソウ

 今まで何度もここを訪れているが、スミレは滅多に撮ったことがなかった。今回はスミレに詳しい野草仲間が同行してくれたおかげで、コスミレを見つけることができた。スミレサイシンはもうすっかり終わっており、花を見ることはできなかった。次に訪れたのは奥伊吹にある民家の庭先。ここでは伊吹野では見られない花が咲くので奥伊吹へ来るときには必ず立ち寄ることにしている。

ミヤコアオイ? コスミレ コスミレ コスミレ
ヤマルリソウ ホタルカズラ ツルカノコソウ ラショウモンカズラ

 例年のこの時期ならばニリンソウが満開のはずなのにやはり花が遅れており、見頃までにはもう一息というところ。ツルカノコソウはこれまで何度も写真を撮ったものの、いつもピンボケか白飛びしてしまっていて満足に撮れたことがない。「今度こそ」と意気込んでみものの、結果はこれまでと同じで失敗作。また次の機会にチャレンジということになってしまった。

ニリンソウ
ミヤマカタバミ

 次のポイントは初めて訪れた場所。沢に沿って少し山の中に入ると、ピンクや白のミヤマカタバミが群生していた。さらに奥へ進んで山の斜面を見上げるとイワウチワがチラホラと咲いていた。もう花期が過ぎてしまっているらしく、残り花といった感じ。(ページのレイアウトの都合で花の写真は下の方に掲載。)。ここでは、ショウジョウバカマの白花も見ることができたが、写真があまりにもみすぼらしかったので割愛。

トキワイカリソウ トキワイカリソウ タチキランソウ ヒメヒダボタン
ツルシロカネソウ

 この日、楽しみにしていたのはツルシロカネソウ。目的地へ行く途中の登山道の一部分が崩落しており、道が無くなってしまっていたが、その上に新しい踏み跡があったので木の枝につかまりながら進んだ。少しでも気を抜くと谷へ真っ逆さまということにもなりかねないので細心の注意が必要。ツルシロカネソウの開花が遅れていたので果たして咲いているかどうか心配だった。いつも咲く場所を探してみたら数株開花しておりヤレヤレ。

アオイスミレ タチツボスミレ スミレサイシン オオタチツボスミレ
フイリシハイスミレ フイリシハイスミレ イワウチワ イワナシ

 もう一つのお目当てはオオバキスミレ。この場所を訪れるようになってから6年目になるが、ここ2年ばかりの間に花数が急激に減ってきている。かつては足の踏み場もないくらいあったが、いたるところで斜面の地肌がむき出しになっており、今では探さなければ花が見つからないほど。現地の様子から察すると、踏み荒らしによるものかと思う。最後のポイントはハルトラノオの群生地。ここでも開花が大幅に遅れており、僅かに花の頭が見え始めた程度。

オオバキスミレ
ヤマエンゴサク ハルトラノオ ハルトラノオ コチャルメルソウ



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