北尾根9月の花  

Vol.1

07年9月9日(日)
 9月の北尾根は今回が初めてとあってどんな花が咲いているのか楽しみだった。もちろん、春先や盛夏の頃とは花数が見劣りするのは承知の上のこと。でも、伊吹山本体とは地質も違うし初見の花がきっとあるはず、との期待の方が大きかった。伊吹山は中腹からすっぽりと霧につつまれており、ひんやりとした空気が心地よい。静間ケ原の取り付きに着いたときには先客はなし。静かな山登りになりそう。

タムラソウ イブキレイジンソウ キリンソウ ハルジオン
テンニンソウ ヤマアザミ オクモミジハグマ ダイコンソウ

 歩き始めると草花に霧滴がたっぷり。早起きの特権で、こんな花の姿を見るのが好きな私にはたまらない光景。滴を撮ろうと、ついついアップの写真が多くなる。知らない間に髪の毛も霧に濡れて滴がしたたり落ちる。オクモミジハグマはモミジハグマと似ているが葉の切れ込みが異なることから判断した。

ミツバフウロ キンミズヒキ シオガマギク アキチョウジ
ノブキ イブキトリカブト アキノキリンソウ シデシャジン

 シオガマギクはトモエシオガマと花の形はそっくりだが、トモエシオガマは頭頂に花をつけ、シオガマギクは茎の途中にも多くの花をつけることで判別する。アキチョウジ、シデシャジン、イブキトリカブトなど、秋は青紫系の花が多い。この色を忠実に再現するのは難しい。露出補正を2/3ぐらいマイナスにしたら、光の当たる部分の白っぽい色がようやく消えた。

クサボタン ミツモトソウ アキチョウジ カメバヒキオコシ
ヒメフウロ ヒヨクソウ ダイモンジソウ ダイモンジソウ

 北尾根から車に戻り、ダイモンジソウを探しに頂上駐車場に向かった。一回りしても見つからず帰ろうと思って念のため車を止めた辺りをもう一度歩いたら幸運にも見つけることができた。ゴマナかシロヨメナかわからないがその傍に咲いていたので見誤ったらしい。それらより花弁の少ない白花をじっくり見てみたら目指す花だった。

 帰路はいつものとおり湿原へ。サギソウが数輪咲いてはいたが、痛んでいたので見るだけに止めた。サワギキョウは今が旬。面ノ木の背丈ほどもあるものと比べると、こちらの花は華奢で可愛らしい。ムラサキミミカキグサもあるかと思ったが、去年咲いていた場所には無残にも足跡がいっぱい。よく見ればアチコチに湿原内へ踏み込んだ跡があり、マナーの低下は嘆かわしいばかりであった。

ヒツジグサ シロバナミミカキグサ ホザキノミミカキグサ サワギキョウ


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