伊吹山八月の花  

Vol.7

10年8月18日(水)
 今夏、と言っても暦の上ではもう秋。しかし、この地方は連日の猛暑でこの日は今年の最高気温を記録した。いくら千メートルを超える伊吹山とはいえ、この暑さでは少し歩くとすぐ汗が出てくる。もう夏の花は盛りが過ぎていることを承知の上での伊吹行。やはり山は夏から秋への衣替えの最中で、シモツケソウはもう終わり。サラシナショウマはようやくチラホラ花が咲き始めたというところ。ルリトラノオは開花期間が長いのか、まだ目を楽しませてくれた。

キリンソウ オトギリソウ イブキコゴメグサ イブキコゴメグサ
ヒメフウロ

 実は、今回の山行きで最も見たかった花はマネキグサ。去年も伊吹山で見れたが少し遅かったらしく、花数はそれほど多くなかった。逆に、今年はまだ早いかなと心配していたが、現地へ着くとちょうど満開のときを迎えているようだった。かなり時間をかけて丁寧に撮ったのでどれも捨てがたく、そんなこともあって一挙に8枚も掲載。

マネキグサ
マネキグサ

 伊吹山は、花の端境期にあるとはいえ多くの種類が見られる。確かに標高1,377mしかない山でこんなに種類が豊富な山はあまり見当たらない。山頂駐車場に駐車している車を見ても、関西地方は言うに及ばず関東各地からもずいぶんやってきている。話題が飛ぶが、何気なしにカメラのモニターを見たらカメラのカードが挿入されていないのに気が付いた。かれこれ30分近くも空シャッターを切っていたけど早く気が付いてよかった〜。原因は前回写真を取り込んだとき、カードリーダーにカードを入れたままになっていた。予備のカードがバッグに入っていたので事なきを得た。反省!。

シモツケソウ ツリフネソウ イワアカバナ イワアカバナ
キヌタソウ イブキレイジンソウ キンバイソウ クサボタン

 時間の経過とともにイワアカバナの花が開き、あちらことらで可愛い花が目立つようになる。それと咲き競うかの如く、ヒメフウロが負けじと咲いていた。毎度のことながら、こういう小さな花を見るといくら見慣れていても黙って通り過ぎるわけにはいかない。ついついカメラを向けたくなり、その度に風待ちに時間を費やすことになる。でも、なかなか止められない。

ミツモトソウ ミツバフウロ ハクサンフウロ イブキフウロ
シモツケソウ ルリトラノオ トモエシオガマ トモエシオガマ

 シオガマギクとトモエシオガマもなかなか区別が付きにくい。野草の解説書には「シオガマギクは花が花序にまばらにつくのに対してトモエシオガマは花序の先端に密集する。」また「トモエシオガマの花は茎の上の方にだけ付き、シオガマギクは茎の途中からも花を出す。」とも書かれている。ただ、トモエシオガマの花のつき方が上から見ると巴状になっているのが特徴とあるが、シオガマギクでもそのようなつき方をするものもあり、ややこしい。

コオニユリ サラシナショウマ イブキトリカブト イブキジャコウソウ
メタカラコウ メタカラコウ ヒヨドリバナ マルバダケブキ

 伊吹山の撮影を終えて、次はバイカモを見るために醒ヶ井を訪れた。JR醒ヶ井駅にも駐車場があるが、この日は途中に臨時駐車場を見つけたのでそこに駐車。畑の中の道を横切って地蔵川の方向へ向かったら、なんと突き当たったところがちょうど撮影ポイントだった。数カットの写真を撮った後、伊吹山へ来たときにいつも立ち寄る湿原へ向かう。ここではサギソウが満開。時計を見たら午後3時、ヒツジグサが咲いているはずと思って見に行くと、3輪ばかり咲いていた。コマツカサススキは初見の花。

バイカモ バイカモ ヒツジグサ コマツカサススキ
サギソウ



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