伊吹山八月の花  

Vol.11

12年8月2日(木)
今年も昨年に劣らず猛暑で、すでにいくつかの台風が日本付近にやってきている。長かった梅雨が終わったと思ったら、時ならぬ台風の襲来やその余波によって予定変更をさせられたことも度々あった。いつもは7月下旬から8月上旬にかけては最も天候が安定する時期なのだが、このところ上空に寒気が訪れたりして山の天気が一向に安定しない。伊吹山もその例外ではなく、下界は晴れていても頂上まで行くと霧に包まれていたりする。この日もそんな天気だった。

キンバイソウ
メタカラコウ メタカラコウ メタカラコウ キバナノレンノソウ

例年ならば花が最盛期を迎えているはずのこの時期、山頂まで行ってみるとシモツケソウもルリトラノオもまだまだこれからといった状態。山では今冬の豪雪の影響がまだ尾を引いているようだった。それに加えて、全山にアカソやテンニンソウが増殖して他の植物を駆逐してしまっている。かつて、この山は季節ともなればシモツケソウで山肌が真っ赤に染まっていたものだが、もうそんな光景は見ることができないのだろうか。

キリンソウ キリンソウ キヌタソウ キヌタソウ
クガイソウ シシウド イブキフウロ キンバイソウ

山頂のお花畑に咲く花の種類は少なく、ちょっとがっかり。午前8時に西遊歩道入口に立ち、ゆっくり歩いて山頂のお花畑を一巡りしてから東遊歩道へと下って車まで戻ったらまだお昼前。車中で昼食をとるのは珍しい。なんとなく物足らない気持ちがしたので笹又道に少し立ち寄り、さらにいつもの湿原まで行ってみた。サギソウはたったの3輪見られただけ。やはりどちらも花の開花が遅れている。

ヒメフウロ
イブキコゴメグサ ヒヨクソウ ヒヨクソウ サギソウ



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