伊吹山七月の花  

Vol.4

08年7月1日(火)
 二週間前に来たときよりハクサンフウロの数がグッと増えていた。林の中ではヤマアジサイがしっとりとした姿で佇んでいる。ヤマアジサイの装飾花は通常4枚なのだが、3枚〜6枚のものもあるそうで、色も形も変化が多い。写真両端のヤマアジサイは装飾花が3枚しかないけど、クサアジサイとは姿が明らかに異なって見える。わずかの間に花の種類も増え、賑やかになってきた。鮮やかな紫色の花を見つけ、クサフジのつもりで撮ったがよく見てみればナンテンハギ。

ウツボグサ ハクサンフウロ タカトウダイ ナンテンハギ
コアジサイ ヤマアジサイ ヤマアジサイ ヤマアジサイ

 日当たりの良い草原にはクララが沢山咲いていた。下欄の「ササユリ?」と「?」マークがつけてあるのは、ササユリにしては花の着き方が多すぎるが形がよく似ているので。オカタツナミソウはほぼ花期を終え、残り花。ヤマホタルブクロはもう最盛期を過ぎたのか、形の良いものが少ない。それに代わってカラマツソウが姿を見せ始めた。

ナルコユリ イヌゴマ クララ ササユリ?
コナスビ ヤマホタルブクロ オカタツナミソウ カラマツソウ

 ゴンドラリフト前の丘にはもうユウスゲが咲き始めていた。かなり陽の高い時間から咲いているので名前の由来からくるイメージとはちょっと異なる。やはり夕方に咲いていたほうが風情があっていい。蝶の仲間で「ヒョウモン」と名の付くものは同定が難しいが、翅の裏側を見ると見分けやすくなる。「ミヤマカラスアゲハ」は「カラスアゲハ」と非常によく似ているが、これも翅の白斑が目印。道端に溜まった水を飲んでいたのだと思う。

ササユリ 何の紅葉? ミヤマカラスアゲハ ウラギンヒョウモン
ユウスゲ ユウスゲ クルマムグラ ミズタビラコ

 伊吹を下山して、奥伊吹にも寄ってみた。登山道の入り口付近ではコマツナギが威勢よく天に向かって花穂を伸ばしていた。アキノタムラソウもその名に似ず、この時期から花を咲かせる。「ムグラ」類と「クルマバソウ」も見分けるのが難しい花。葉や茎に毛があるかどうかとか、葉・花の形でなんとか判断するしかない。小さい花だけに、ルーペが必要かも。

コマツナギ ミズタビラコ アキノタムラソウ アキノタムラソウ


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