伊吹山六月の花  

Vol.8

13年6月27日(木)
前日まば雨が続いていたがようやく晴れ間が見えた。ここ10日間ばかり撮影に行ってなかったのでソレッ!とばかり出かけた。伊吹山の6月下旬は花の端境期。それでも歩けばそこそこ花は咲いている。この日は晴れたかと思うと一気に霧に包まれたりしてめまぐるしく天気が変化した。こんな日の方が撮影には有難い。いろいろな風景を背景にして撮ることができるからだ。

クサタチバナ
クサタチバナ クサタチバナ カノコソウ カノコソウ

山頂への道を登り始めてまず目にしたのがクサタチバナ。この時期の定番植物である。全山を真白に染めてとまではいかないがそれでもかなりの群生。時々カノコソウのピンクが彩りを添える。登山道の脇にはヒヨクソウが数多く見られた。この花がこんなに咲いているのを見たのは初めてのこと。草叢の中に咲いているのでこれを風景的に撮るのは難しい。どうしてもマクロレンズを使用してのアップになる。

ヒヨクソウ
ヒヨクソウ ヒヨクソウ キバナノレンリソウ キバナノレンリソウ

キバナノレンリソウも今が盛りとばかり咲いていた。空が曇っているおかげで色飛びせず落ち着いた色合いになった。コバノミミナグサも満開状態。この花は伊吹山と山口県だけに自生する貴重な花。でも、ちょいと見ただけでは普通のミミナグサと区別が付きにくい。ミミナグサは萼片と花弁の長さがほぼ同じぐらいだが、コバノミミナグサは花弁が明らかに長いとのこと。ヒメフウロは山頂付近ではそれほど多くない。まだ数輪しか咲いてなかったけどこれも数の内。(ヒメフウロさんゴメンナサイ?)

コバノミミナグサ コバノミミナグサ グンナイフウロ ヒメフウロ
カキラン

グンナイフウロはすでに終盤を迎え、花弁が落ちたものも多かった。伊吹山を下山した時刻は2時半。やはり行くべきところへ行かなければ気が済まない。そしていつもの湿原へ。入口付近に群生しているはずのトキソウは全滅。奥の方にかろうじて10輪ほど咲いていた。この日は例年になくカキラン、コバノトンボソウが多かった。カキランはあまり株が固まりすぎていて写真を撮るのが難しかった。贅沢なものである。

カキラン カキラン コバノトンボソウ ハッチョウトンボ



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