伊吹山五月の花  

Vol.4

09年5月18日(月)
 今年初めての伊吹山頂。つい数日前に北尾根へ行ったばかりだったが、この日はあるホームページのオフ会の下見を兼ねての花散策。5月の伊吹山はこれまで3度訪れているがいずれも三合目だけ。頂上へは今回が初めてとなる。この時期、花の種類が多くないことは承知の上だった。それだけに、どんな花が咲いているのか、ちょっと興味があった。ニリンソウが多いのは頷けるとしても、サンカヨウがこれだけ沢山見れるとは今まで知らなかった。

サンカヨウ
サンカヨウ サンカヨウ ニリンソウ ニリンソウ

 ニリンソウは、まさに「全山を彩る」と言ってもよいほど咲き乱れていた。自分にとってはポピュラーな花なのだが、野草を見る機会が少ない人にとっては感激の光景となるだろう。それに次いで多いのはハクサンハタザオ、イブキハタザオの類。イブキハタザオは、母種のハクサンハタザオと異なり、葉や茎に星状毛が密生しているというのだが、ちょっと見ただけでは分からない。

ニリンソウ
ホソバノアマナ

 今回の新たな発見は、ホソバノアマナが思いのほか多く咲いていたこと。ゆっくり注意深く散策路を歩いていると、林床に二・三株ほど咲いているのを見つけることができる。山里に咲く個体と比べると、心なしか背丈が低いように思える。それにしてもたおやかな茎が他の草花に寄り掛かるようにして伸び、うっすらと薄緑の筋が入った花弁がより清楚な雰囲気を漂わせる。これも好きな花の一つ。

ホソバノアマナ
ホソバノアマナ ???

 今の時期、伊吹山に咲くスミレで目立つのはやはりタチツボスミレ。もっとも、スミレに関してはからきし自信がなく、同定が困難なのでついつい撮影するのを敬遠してしまいがちとなる。一応、スミレだけの図鑑を2冊持ってはいるが、それでもよく分からない。詳しい人に現物を前にして教えていただくほかないのかもしれない。コバノミミナグサは伊吹山の特産種。同じミミナグサでも花が大きめである反面、葉は小さめでこの名がある。また、花弁は萼片よりはるかに長い。

タチツボスミレ ???スミレ ヤマエンゴサク ヤマエンゴサク
イブキハタザオ コバノミミナグサ ウマノアシガタ ウマノアシガタ

 ネコノメソウも種類が豊富でなかなか同定が難しい植物の部類に入る。ホクリクネコノメソウ、ニッコウネコノメソウ、ボタンネコノメソウ、アカヒダボタンはどれも良く似ている。今回のネコノメソウはどうやらアカヒダボタンで間違いなさそう。5月も末になったので、伊吹山の帰路に立ち寄る例の湿原にも行ってみた。早くもトキソウが3輪咲いており、カザグルマは大きな蕾をつけていた。もう一週間もすれば咲くに違いない。ヒツジグサはまだまだといった感じ。

キジムシロ キジムシロ アカヒダボタン アカヒダボタン
??? ニガナ トキソウ トキソウ



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