東三河・春の野草  

Vol.22


10年02月25日(木)
 暦も3月の声を聞くと、草花の種類が一気に増えてくる。東三河の小さな山にも確かな足取りで春がやってきており、またいつもの馴染みの花が目を楽しませてくれるようになった。ミノコバイモがそろそろ咲いていても良い頃、と思って出かけたら、初々しい花を咲かせて待っていてくれた。今年は株の数が増えているのか、花付きが良い。この花は何度見ても不思議な形をしている。外見からはその名が浮かんでこないと思ったら、名の由来は球根の形が貝の殻に似ているからとか。

ミノコバイモ
ミノコバイモ

 少し場所を移動してちょっとした里山へ。とは言え、山と言えるほどの大きさはなく、どうやらかつての城跡らしい。ここはカタクリで有名なところで時々新聞にも紹介をされている。今回の目的はそのカタクリに先駆けて咲くヒロハノアマナ。ちょうど見ごろに訪れたようで綺麗に咲き揃っていた。株は沢山あるのに写真に撮るときはどういうわけか独りぼっちの花になってしまう。

ヒロハノアマナ ヒロハノアマナ ホトケノザ ホトケノザ(白花)
ヒメウズ

 ヒメウズは好きな野草の一つ。俯いて咲くため花を撮るには苦労するが、それでも見かけるとついついカメラを向けてしまう。この日は再度キクザキイチゲを求めて奥三河へ向かった。途中、ひょっとしたらキバナハナネコノメでも、と儚い期待を抱いて立ち寄った沢には目指す花はなく、その代わりタマゴケが出迎えてくれた。最後の目的地はキクザキイチゲの咲く山里。現地へ着いた時間が遅かったのか、残念ながらもう花は閉じていた。

タチツボスミレ? セツブンソウ タマゴケ タマゴケ
キクザキイチゲ


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