東三河・春の野草  

Vol.21


10年02月16日(月)
 オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリの他に、イヌノフグリという種がある。今までこの花にはお目にかかったことがなく、是非見てみたいものと思っていたところ、咲いている場所があるとの情報を得て早速訪れた。イヌノフグリは古くに渡来した帰化植物の可能性もあるとはいえ、日本の本州以南に見られる在来種である。ところが近年、ヨーロッパ原産の帰化植物であるオオイヌノフグリに生育地が奪われつつありその数を減らしていて、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)にも名を連ねている。花の大きさはオオイヌノフグリと比較するとかなり小さい。ヤハズエンドウは別名カラスノエンドウ。こちらの方が一般的かな。

フラサバソウ イヌノフグリ
オオイヌノフグリ タチイヌノフグリ キュウリグサ ヤハズエンドウ

 私が東三河の2カ所で見かけるオウレンの仲間は、セリバヤウレンではなくコセリバオウレンである。セリバオウレンと比べると全体に小ぶりで繊細な感じがする。花の色は薄いクリーム色といったらいいだろうか。ちょっと専門的になるが、その区別の仕方は全体的な印象のほかに、葉の出方にある。すなわち、コセリバオウレンの葉は3回3出複葉でセリバオウレンは2回3出複葉ということになっている。写真で最後の4枚は、2月25日、遠州路へアズマイチゲの様子を見に行ったときに撮ったもの。

コセリバオウレン
セツブンソウ アズマイチゲ


inserted by FC2 system