東三河・春の野草  

Vol.1
06年4月15日(土)
 朝から時折小雨がパラつく天気の中、久し振りに新城から奥三河一帯を巡るドライブに出かけた。目的はもちろん花の撮影。伊吹山の本格的な春の訪れが例年より大幅に遅れているため、今週は比較的温暖な東三河を選んだ。

愛知県民の森で

 最初に向かったのは、旧作手村。国道151号線から301号線へ入り、山道に差し掛かったころからいよいよ撮影開始。昨年、ノコンギクを撮った辺りを散策してみると、最初に目についたのがスミレ。山側の土手に紫・青・白と、いろいろなスミレが咲いていた。反対側の畑地に目をやると、ホトケノザの群生に混じってジロボウエンゴサクが所々に特徴のある紫色の花をつけていた。

山際の土手に咲くスミレ
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)

 国道をゆっくり走りながら、車がすれ違うための待避所があると車を止めて花を探す。どこで止めても必ずと言っていいほど見られたのがスミレとムラサキキケマン。時々ミヤマキケマンも見かける。黄色の花はほとんどがクサノオウのようだ。

ムラサキキケマン ミヤマキケマン クサノオウ ミヤマハコベ?

 集落と畑が混在しているところでは、脇道に入って畑や農道の辺りで花を撮った。霧雨程度の雨だったので、葉には細かい雨滴がついて美しい。いつものことながら、自分の思っていたイメージ通りにはなかなか撮れない。どうも水滴の光の処理が上手くないような気がする。

カキドオシ 水滴(1) 水滴(2) 畑にあった桜

 作手には「長ノ山湿原」というところがある。面積が3,409haとかなり広い。今日の目的の一つはここでハルリンドウを見ることだったのだが、途中の山路で少し花が見れたものの、現地へ行ってみたところ湿原内はまだ刈り取られた枯れ草があるだけで花は何も咲いてなかった。わずかに散策路でショウジョウバカマを見かけた程度。

ムラサキハナナ ヤマルリソウ どんな花が咲く? クサイチゴ
ヒメオドリコソウ ショウジョウバカマ 梅が満開

 とりあえず湿原を一周してみたがやっぱり結果は同じ。引き返して次の目的地新城市へ向かうことにした。ところが、どこでどう道を間違えたものか、とんでもない山路へ入ったため、随分遠回りをしてしまった。土地勘は良い方なのでいつもだったら地図を見ただけでほぼ迷わずに目的地へ行けるのだが、迷路のような山路。"こんな時にナビがあったら" と思った。

タネツケバナ マユミ 君の名は? ワサビの花

 上の写真は新城では有名な花の寺で撮ったもの。少し立ち寄っただけで国道へ引き返す。この記事の最初と下の左端の写真は槇原川沿いで撮ったもの。帰路は奥三河経由で帰ろうと思い、設楽町までは順調に行けたものの、またまた道を間違えて稲武から美濃へ抜けてしまい。ここだけでも余分に50kmは走ったと思う。おかげで帰宅は予定より2時間近く遅くなった。

ヒカゲツツジ ウマノアシガタ ニリンソウ ヤマブキ


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