東三河・秋の野草  

Vol.34

11年10月31日(月)
 再度ムラサキセンブリの山を訪れた。今回は光を活かした写真を撮ろうと心に決めて撮影に臨んだ。背景も単調にならないようにそれなりの工夫を施したつもりである。まずは花選びであるが、逆光写真に相応しい花となると、それぞれの花に光が回るように花と花が重なっていなくてスッキリとした株を選ばなくてはならない。しかし、花が少な過ぎてはみすぼらしい感じになってしまうので、適度な数の花を着けた株を探すことになるが、これらの条件を満たすものは自ずと限られてくる。

ムラサキセンブリ
ムラサキセンブリ

 花弁を透過する光を強調しようとしたため、今回はアップ写真が主体となった。この場合、背景に変化を持たせないと面白くないので、周囲の草や木の葉が陽の光を浴びて輝く色を取り込んでみた。ムラサキセンブリでのこうした撮り方はこれまであまり経験がないので決して上手くいったとは思えないが、一つの試みとしては自分なりに意味があった。次の機会にはもう少し引いた構図でチャレンジしようと思う。

ムラサキセンブリ
ムラサキセンブリ

 帰り道、ふと脇道を見ると白い花が見えたので近くまで寄ってみるとセンブリが数株咲いていた。このところ、遊歩道沿いではすっかり見られなくなっていただけに、見つけた時は嬉しかった。少し道を変えたり寄り道をしたときなどでは新たな発見をすることも多く、これも野草散策の楽しみの一つである。

センブリ
イヌセンブリ

 先日、イヌセンブリのポイントへ行ったときにはたった1株だけで淋しい思いをした。「ひょっとしたら別の花が」と思って再度行ってみたら、その傍に数株が固まって咲いているのを見つけた。花着きも良く、まだ咲き始めたばかりだとみえて花は瑞々しい感じ。下欄は今回立ち寄った数カ所で撮ったものをランダムに掲載したもの。センブリ三兄弟の魅力と比べると、どうしても見劣りがしてしまい、健気に咲いている花達には申し訳ないが後回しになってしまった。

リュウノウギク ヤマラッキョウ ヤマラッキョウ ヤマラッキョウ
コウヤボウキ コウヤボウキ イイギリ リンドウ



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