東三河・秋の野草  

Vol.33

11年10月24日(月)
 今年になって最初のムラサキセンブリ。他のホームページサイトの情報では、年々減り続けてきたその数がやや持ち直しているようである。この花はこれまで何度撮影しても自分のイメージ通りに撮れたことがない。光の当たり具合によっては花本来の色を写真として再現するするのが非常に難しい。それと、被写体として相応しい花になかなか出会えないことも、納得できる写真が撮れない原因の一つ。一株に着いている花が多すぎても少なすぎても写真としての形にならないからだ。

ムラサキセンブリ
ムラサキセンブリ

 今回は光が柔らかいうちに撮ってみようと思い、いつもより早い時間に現地を訪れた。一般的に、花は順光より逆光気味のほうが柔らかな感じになり、本来の色が出やすくなる。また、真上からの光より斜光線のほうが花の表情を捉えやすい。理屈はこういうことなのだが実際にそれを具体化できるかどうかということになると、カメラアングルや絞り値をよほど上手く設定しないかぎり期待した結果が得られない。

ムラサキセンブリ ムラサキセンブリ コウヤボウキ コウヤボウキ
ヤマラッキョウ ヤマラッキョウ ホソバアレノノギク ヤマハッカ

 この日は3カ所を回って、ムラサキセンブリを撮った。昨年、白花のムラサキセンブリを見たところでは、花そのものがほとんど見当たらず、僅かに数株を確認できただけ。ムラサキセンブリは、ホームページによっては1年草とも2年草(多年草)とも書かれているが、どうやら最初の年は根生葉だけで過ごし、2年目に茎を伸ばして花を着けるらしい。最後に掲載したイヌセンブリは、昨年はこれまでになく株数が多く、見事な花を見せてくれたのに今年はたった1株・1輪だけの花で淋しい限り。

エンシュウハグマ フユノハナワラビ カマツカ イヌセンブリ



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