東三河・秋の野草  

Vol.31

11年9月11日(日)
 今秋初めての東三河への訪問。この地域へはこれまで春に30回、秋にも30回訪れており、夏の7回に比べると格段の相違いがある。もっとも、夏は避暑も兼ねて伊吹山や長野県方面の山へ出掛けることが多いので、結果として訪問回数が減るのだろう。9月の声を聞いて、もうそろそろ東三河へと思っての野草散策。まずはお馴染みの里山を出発点と決めた。

アイナエ オモダカ ミズオオバコ ミズオオバコ
ミカワマツムシソウ

 いつもは車を停めたところから山へ入るのだが、今回は逆コース。散策路の入口にはどなが備え付けていただいたのであろか、親切にも木の杖が置いてある。山を登り始めると滑らないようにいつの間にか階段が刻まれ、散策路脇にはロープまで張ってあった。確かに雨の後は路が滑りやすいのでこうした配慮は有難い。草叢を抜けて砂礫地へ出ると、ツルボやミシマサイコが多く見られた。

ツルボ ツルボ マツバニンジン マツバニンジン
ミシマサイコ ミシマサイコ コガンピ ワレモコウ

 散策路の途中で引き返して次の目的地へ。昨年見つけたオオヒナノウスツボの咲く場所へ行ってみた。国道から左へ入った林道では昨年の秋に側溝設置工事が行われており、その影響で道の左側にあったオオヒナノウスツボは危惧したとおり絶滅。右側の道路脇に僅か数株がかろうじて生き残っていたのみ。ただ、アケボノソウは逆にその数を増やしており、1,2週間もすれば花が見られそうで先が楽しみ。

コバノカモメヅル シュウブンソウ ハシカグサ ボントクタデ
オオヒナノウスツボ

 国道をさらに先へ進んで次のお目当てのウスイロツリフネのポイントへ向かった。神社脇の農道には昨年多くの株があったのだが、現地へ着くとすべて刈り取られた跡。コバノカモメヅルもかなり数が減っており、昨年あったはずのアオカモメヅルもとうとう見つけることができなかった。最後に立ち寄った湿地でかろうじて数株のウスイロツリフネを見ることができた。

クサアジサイ ツリフネソウ ウスイロツリフネ ヒメシロネ



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