東三河・秋の野草  

Vol.27

10年10月29日(金)
 ようやくムラサキセンブリが咲き始めたとの情報を得て、いそいそと出かけた。目的地は3カ所。ムラサキセンブリ、イヌセンブリ、センブリを求めて、まさにセンブリ三昧の野草散策。天気予報では朝から晴れるはずだったのに、出かけるときの空は厚い雲に覆われており、今にも雨が落ちてきそうな空模様。台風14号が沖縄・九州方面に来ているので早くもその影響が現れているのかもしれない。

ツリガネニンジン キダチコンギク ヤマラッキョウ ヤマハッカ
ムラサキセンブリ

 高速道路を走っている間に晴れてくるだろうという期待も空しく、空は相変わらずドンヨリと曇っている。最初の目的地へ着いても一向に天気が回復する兆しが見えず、まあ雨さえ降らなければいいか、といった諦めの心境。さて、肝心のムラサキセンブリだか、去年ひどい盗掘に遭って一昨年の3分の1ぐらいにまで花が減ってしまっていたので、今年はどうかと心配していたが、少ないながらもなんとか残っていた。

ムラサキセンブリ
ムラサキセンブリ リュウノウギク ヌマダイコン リンドウ

 次の目的地へ向かおうと、山を降りて車の近くまで戻ったら、向こうから見たことのある顔。"やあやあ"ということで、しばし雑談。どうやらこれから行くところから来られたようだ。聞けばこの次は近くの山に登るとのことで敬服の至り。ムラサキセンブリもイヌセンブリも1週間ほど前はようやく花芽が出たかな、という程度だったので咲き具合が心配だったが、現地へ着いてみたらそれは杞憂に過ぎなかった。

イヌセンブリ
イヌセンブリ

 昨年は、山の斜面に数輪の花があっただけだったのに、今年はなんとしたことか、畦道の際に無造作に生えており、やっぱり年によって随分様子が異なることが実感として分かった。それはともかく、撮影には十分すぎるほどの株があったので苦労しなくて済んだのがありがたい。ただ、撮影している最中も相変わらずの曇り空で、画像にコントラストがつかず、カメラの液晶画面で見るかぎりではノッペリとしメリハリのないものになっているのが気がかりだった。

イヌセンブリ
イヌセンブリ

 この場所は、イヌセンブリの他に僅かではあるがムラサキセンブリ、センブリも咲く。畦道の土手にはリンドウ、ヌマダイコンなども顔をのぞかせる。今回は500枚近く撮影し、画像の整理にかなりの時間を要した。ホームページの同じ画面にセンブリの仲間ばかり何十枚も並べるのはどうかとも思ったが、あれもこれもと選んでいるうちにどんどん枚数が増えてしまった。

オケラ シラヤマギク コウヤボウキ エンシュウハグマ
センブリ

 最後の目的地では、やはりムラサキセンブリの数が相当減っていた。これまでだったら、散策路を通れば花の方から目に飛び込んで来たものだが、今年はどこにあるか探さなければならないような状況。そのためいつもよりエリアを広げて花を探した。当初の目論見では、ムラサキセンブリの花弁を逆光に透かした画像が撮りたいと思っていたけど、今日のところは断念。また日を改めて近々訪れてみたいと思う。それまで花がもってくれればいいが・・・。

ムラサキセンブリ
ムラサキセンブリ



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