東三河・秋の野草  

Vol.23

10年9月29日(水)
 いろいろなホームページの掲示板にアケボノシュスランが目立つようになった。そろそろ見ごろを迎えているようで、せかされるような気持ちになって出掛けた。シモバシラの花も咲き始めているということなので、そちらにも行ってみたい気はしたが、どうやら時間的に無理な感じ。もちろん、見て歩くだけなら十分な時間的ゆとりはあるが、写真撮影となるとやはりじっくり腰を落ち着けて撮りたいので、ここはじっと我慢の子。

ハッカ カナムグラ ノアズキ シュウブンソウ
イボクサ イヌホオズキ アゼトウガラシ コバノカモメヅル

 現地へ赴く途中、ちょっと休耕田を覗いてみると、期待した以上の種類の花が咲いていた。道路脇にコバノカモメヅルがあるかと思えばそのすぐ傍にはアメリカキンゴジカ。畦道の際にはイボクサ、アゼトウガラシ、イタホオズキと湿った所を好む花たちが顔を見せている。もう少し先へ車を進めて、国道脇にある退避スペースというか仮眠スペースのようなところに車を停めた。ここではハダカホオズキを初めて見ることができた。

アメリカキンゴジカ アメリカキンゴジカ ハダカホオズキ ハダカホオズキ
カリガネソウ

 さらに先へ行って時々覗いてみるポイントへ向かった。ここはカリガネソウのあるところ。傍へ行ってみると、すでに花に向かって踏み固められた道が二筋できていた。楽ができるのでありがたいと思う反面、"うーーん!"と複雑な気持ち。先を急ぐのでゆっくりできなかったが、もう少し粘って撮ってみたい感じではあった。下欄のヒキオコシは道路脇に群生していたもの。先日、奥美濃で撮ったクロバナヒキオコシと比べると、花がやや細長い。

ヒキオコシ
ハナタデ ヤブマメ アカネ キツリフネ

 この日は車を停める度ごとに初見の花に出会った。"いまさら"とは思うけどアカネもそのうちの一つ。モジャモジャした黄色いものが地を這っているような感じで、なんとも地味な花。シュウブンソウは、昨年見たときの印象ではもっと小さかったような記憶なのだが、いざ目にしてみるとこんなに大きな草丈だったかと、改めて見直した次第。ボントクタデも今まで間違いなく見ているはずなのに、名前を知ったのは今回が最初。

シュウブンソウ ウスイロツユクサ ボントクタデ ボントクタデ
アケボノシュスラン

 いよいよアケボノシュスラン。花の名の由来からすると上欄にあるように赤味がかった薄茶色が本来の色。でも、この色から曙の空の色を連想するのはちょっと難しいかな。アケボノシュスランには白花もある。それぞれ住み分けるようにして固まって咲いていた。とにかく暗くてピントが合わせづらい上に、シャッタースピードはせいぜい50分の1、絞りはなんとか頑張ってもF4.5程度しか得られない。おまけに手持ち撮影とあってシャープな画像を期待することは無理な話。やはりここでは三脚が必須アイテム。

アキノギンリョウソウ アケボノシュスラン アケボノシュスラン アケボノシュスラン
アケボノソウ

 最後にアケボノソウが見たくで昨年も訪れたポイントへ立ち寄った。ところが、綺麗に刈り取られて見るかげもない。いくらなんでも刈り過ぎ。なのに広場の縁にはネットで囲ってわずかばかりの株を保護している。まったくチグハグで噴飯物。もう一つのポイントへ行ってみると、ここでも空っぽ。あれだけ群生していたのに全く姿が見えない。止む無く別の場所へ行ってかろうじて撮影することができた。そこでも初見花の「ミズ」が迎えてくれた。

モミジガサ モミジガサ ミズ ボタンクサギ



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