東三河・秋の野草  

Vol.16

09年10月28日(水)
 秋の花も日を重ねるごとにその種類が減ってきた。例年、野草シーズンの最後を飾る写真はムラサキセンブリ。当然のことながら、今年もころ合いを見計らっての花散策。去年までと少し異なるのは、花の撮影に際して構図的な工夫を凝らしてみようという気持ちが例年以上にあって、そのためか、今年の写真は逆光が多かった。ムラサキセンブリは花弁の肉厚があるので透過光で白飛びすることはなく、露出さえうまくフィットすればそこそこの写真が撮れる。

ムラサキセンブリ
ムラサキセンブリ

 いつも出かける山は、盗掘によって年々花の数が減ってきている。今年もポイントへ行ってみると明らかにムラサキセンブリを掘ったと思われる跡がアチコチでみられ、昨年よりさらに花の数を減らしていた。白花のヤマラッキョウも昨年あったところには見当たらず、苦労して見つけた。写真は白っぽくなっているが、意図的にハイキータッチの仕上げにしてみたもの。

ムラサキセンブリ
ヤマラッキョウ(白花) ワレモコウ ツリガネニンジン

 次に向かったのはイヌセンブリの自生地。ここも昨年見られたところでは1輪も咲いていなかった。困ったなぁと思っていたら、偶然居合わせた山の所有者が咲いているを教えてくれてなんとか撮影できた。感謝!。ここにはイヌセンブリのほか、センブリ、ムラサキセンブリもあって三姉妹を一度に見ることができた。山の土手にはリンドウが今を盛りと咲いていた。下欄、コウヤボウキ、エンシュウハグマは最後に立ち寄ったお馴染みの里山で撮ったもの。

イヌセンブリ
コウヤボウキ リンドウ センブリ エンシュウハグマ



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